拝啓:田口淳之介様
2年前の今日、2015年11月24日。
忘れもしない。
いつもと同じように長い手足と、整った顔を120%煌めかせてステージに立っていたあなたを。真っ赤なコートに隠したそのどこか寂しげな顔を。
あぁ、そうか。quarterのコンサートで見せた涙はここに繋がっていたのか。
繋がってなくてよかったのに。
10周年でもない9周年のコンサートで、先取りして感極まって泣いちゃったお茶目な田口くんでよかったのに。
誰も予想してなかったよ、君の脱退は。
コンサートではいつも会場の誰よりも楽しそうにはしゃいでいたし、メンバーの誰よりも「俺はKAT-TUNが好きだ」と言葉にしてくれていたのに。
あの日、いつものように、歌番組に出演する大好きなあなたをテレビ画面越しに見る。
そんな幸せなはずの日常が、崩れ去ったあの日。
最初に画面に映ったのは、いつもと変わらない4人の笑顔で、あ〜〜KAT-TUN最高だな、赤めっちゃ似合うなあ、なんて呑気に思ってた。
ねえ、田口淳之介くん、田口くん、あなたはいま幸せですか?
KAT-TUNをやめても、ソロでいても、どこにいても、あなたが輝いていますように。
KAT-TUNのためにも、輝いてほしい。KAT-TUNを辞めた意味がどこかにあってほしい。
でもね、田口淳之介くん、忘れないでね。
やりきれない顔の上田くんと中丸くんのあの顔を。悲鳴に包まれる会場を。抜け殻になったファンを。亀梨くんの、震える手を。
2年。
KAT-TUNを好きじゃない人からしたらなんでもない日かもしれないけど、わたしにとっては未だに忘れらない日です。
11月24日、大好きな田口くんが大好きなKAT-TUNをやめると言った日。
メールでもなく、webでもなく、マスコミからでもなく、自分の口で言った日。
いつか忘れられる日が来るといいなあ。
その日をKAT-TUNと待ってみようか。
2017.11.24